当たり前の中の幸せ

 暑い夏の夜。眠る前にかけていたエアコンのタイマーが切れました。

 汗だくになって目覚める事ってよくありますよね。

 部屋の中はまるで灼熱地獄(笑)必死の思いで窓辺に向かいます。

 “パッ”と開けた窓から入り込んでくる空気。

 その風を顔に受けた時「うわっ涼しい!幸せだな~~」って感じませんか?

 いくら早朝と言っても真夏の生暖かい空気です。それでも涼しく感じるのは何故でしょう。

 外は自然な風が吹く、当たり前の夏の環境。それに対してあなたが置かれていたのは「暑い部屋」という当たり前じゃない過酷さ。

 それを経験したからこそ、当たり前である事のありがたさが分かったのではないでしょうか。

 ちょっとした不注意で、利き手の右手に怪我をしてしまった時、包帯をグルグル巻きにされ、食事をするのにもお風呂に入るのにも不便です。

 そして怪我が治って自由に手を使えるようになった時の喜び。

 「手が使えるってなんて便利なんだ!幸せだな~~」って感じますよね。

 これも不自由という辛さを経験したからこそ、味わえる幸せなのでしょう。

 少し目を広く向けて、私たちが住む日本について考えてみます。

 日本には「四季」というものがあります。それぞれの季節にそれぞれの美しさを見せてくれます。それと同時に感じさせてくれる「嬉しさ」も。

 冬の寒さが辛ければ春が嬉しくて、長い雨が続けば梅雨明けが嬉しくて、猛暑が続くと涼しくなる秋が嬉しくて。

 四季が変わるという「当たり前」の事の中にも喜びがありますよね。

 何を持って「幸せ」を感じるのかは人それぞれですが、こういった普通の暮らしの中にも「幸せ」は存在するのです。

 今の暮らしの中の「当たり前」に感謝です。

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