4月の雨

 4月の雨 歌手:aiko 作詞:aiko

 2013年7月リリース、aiko通算30枚目のシングル。夏にリリースされたのになぜ4月の雨なのかと若干疑問に思いましたが、春先からコンタクトレンズのCMソングに起用されて4月にネットで先行配信されていたそうです。

 歌詞はこちらで。

 aikoの伸びる高音が活きるしっとりしたバラードナンバーだと思います。

 歌詞は遠く離れたの相手の事を想う女性の心情を綴ったものだと解釈できます。単純に遠距離恋愛の歌ではない少し訳ありな感じがします。

 それは進学や就職等の外的要因で離れ離れになったのではなく、敢えて離れて暮らす事を選んだ2人のような気がするのです。

 1コーラスのAメロ部分

遠くまで届いているだろうか 時々不安になるけれど
あの日めくったページの先には あふれる程書き殴った想い

引用元

 「届いているだろうか」という不安な気持ち。これは手紙やメールに気持ちを書いて送る事ができない状況だからこその不安だと思います。「めっくたページに書き殴った想い」とは彼女自身の中にある彼への想いを日記になぞらえているのでしょう。心の中の日記帳ですね。

 2コーラスのAメロ部分

二人だけで決めた約束に 永遠の秘密を交わした
あの日から繰り返し必ず 窓の外はもう朝が来ている

引用元

 この「二人だけで決めた約束」が、お互いに連絡を取るのをやめようといったものじゃないかと思います。約束を交わした日から二人だけの時間は止まっていても、変わらずに毎日朝はやってくるのです。

 二人が約束を交わした理由は一体何でしょうか。それは繰り返しサビの前のブリッジにあると思います。

きっとあなたは きっとあなたは あなたを超える日が来る
そんなあなたを そんなあなたを 今でも想っています

引用元

 彼には何か夢があり、その実現の為に彼女から遠く離れた場所へ行ったのではないでしょうか。それを彼女も承服した。そして今までの自分を超える日(夢が実現する日)までは連絡を取るのを止めようと約束したのかもしれません。

 固い決意で離れ離れになったはずなのに、彼女の中には揺らぐ気持ちが見えます。その何とも女性らしい、人間らしい弱さが、曲全体を切なくさせるスパイスになっていると思います。

 タイトルでありサビのキーワードになっている「4月の雨」。ひと雨毎に暖かさが増して新緑の青さを育む優しいイメージがありますが、儚く咲く桜の花を散らす少し残酷な一面もあります。

 自分の中にある「弱さ」をスパっと散らして欲しいという想いが込められたタイトルなのかなという気がします。

季節は巡るひと粒 赤い実を落として
あなたを待ってる 変わらずにこれからも

季節はまた来る あなたにもあたしにも

引用元

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