恋しくて

 恋しくて 歌手:BIGIN 作詞:BIGIN

 1990年3月リリース、BIGINのメジャーデビューシングル。BIGINはこの曲でオーディション番組「いかすバンド天国」で大絶賛され、イカ天キングに。その後、曲は日産自動車のCMソングに起用されました。

 歌詞はこちらで。

 この曲を聴くと何故か海の風景が目に浮かびます。しかし、歌詞の中に海の描写は一切ありません。BIGINが石垣島からやって来たバンドという事もあるのでしょうが、三連符の心地よいリズムが寄せては返す波の音のように感じられるのです。

 恐らく、アレンジ的にインスパイアしたであろうハニードリッパーズの「Sea of Love」が私の脳裏を過るからかもしれません。

 別れた恋人の事を振り返る男(?)の心情を歌っています。?を付けたのはこの時点で男だと断言できないからです。もしかしたら女かもしれません。

 ただ、歌詞の最後に主人公の心情を「ブルース」と表現しているところからみて男なのでしょう。偏見ですが、女性の切ない気持ちとブルースがどうしても一致しません。消去法で男とさせていただきます(笑)

 タイトルの「恋しくて」は男の気持ちの優先順位からいって3番目です。それ以前にある2つの思いは「切ない」と「悲しい」。この2つの気持ちを前面に出すと、主人公の悲惨な現状が目立ってしまう為、あえて3番目の「恋しい」をタイトルにしたのではないでしょうか。そんなところにもセンスを感じます。

 Aメロの出だしの部分

恋しくて泣き出した 日々などもう 忘れたの(?)

今さらは もどれない キズつけあった日々が長すぎたの(?)

引用元

 語尾に(?)を付けて疑問形にすると、誰かに対する問いかけという解釈ができます。これは別れた恋人に対してでしょうか。私は自問自答しているのではないかと思います。長くキズつけあった二人が別れたのなら、遠く離れて連絡すらついていない状況でしょう。

 周りに対しては強がって見せている男。でも本心はどうなのでしょうか。自分でも少し分からなくなってしまい、第三者的に確認しているように感じます。

 その問いかけに対する自分の答え。

もどる気は ないなんて ウソをついて笑ってても
信じてた もう一度 もう一度 あの頃の夢の中

引用元

 これが本心なのですね。もどる気がないというのは強がった「ウソ」だと断言しています。やはり「もう一度」(くり返しで強調)と願っているのです。

 そして過去の自分態度に対する後悔も。

かわす言葉 ゆきづまりのウソ
好きなら好きと Say again 言えばよかった

引用元

 普段の恋人との会話の中で、ついつい格好つけてウソを付いた自分がいたのでしょう。好きという気持ちもちゃんと伝えられなかった。ズバリ「素直じゃなかった」のです。

 恋人に対する想いに加えて、そんな自分の天邪鬼だった態度が「切ない」「悲しい」「恋しい」気持ちに拍車をかけているのでしょうね。

 好きな人の前では「素直」になる事が一番大切なのです(笑)

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