青いスタスィオン

 青いスタスィオン 歌手:河合その子 作詞:秋元康

 1986年3月21日、河合その子の3枚目のシングルとして発売。彼女自身はもちろん、所属していたおニャン子クラブの全シングルの中で、売上枚数ナンバーワンを記録しました。

 歌詞はこちらで。

 夢を叶える為に都会へ旅立つ彼氏とそれを見送る彼女を描いた歌です。

 タイトルの「青い」は歌詞に出てくる青空、主人公の少女の揺れ動く心の青さの事でしょうか。

 「スタスィオン」は星座か競走馬の名前のように聞こえますが、これは「駅」(ステーション)をフランス語風に発音したものだそうです。

 言われてみれば、イントロから全体に流れるアコーデオンが奏でるメロディが、フランス映画風な切なさを演出をしています。

 河合その子自身のおニャン子クラブ卒業時期のリリースでしたので、春の新しい道へ旅立ちの曲だとずっと思っていました。

 でも、Aメロの冒頭

夏の前の淡い陽射しが 駅のホームにこぼれてる

引用元

 季節は春を通り過ぎて、夏直前なんですね。なぜこの季節に旅立ちなのか?

 Bメロの歌詞

少年の頃に見た 小さな夢が忘れられない

引用元

 恐らく、この彼氏は春に一旦、新しい道に進んでいたのではないでしょうか。

 それが進学だったのか就職だったのかは定かではありませんが、「自分の本当にやりたい事はこれだったのか?」と葛藤し続けて、初夏に入る頃に「やっぱり夢が忘れられない」と新たな一歩を踏み出す決意をしたのです。

 でもその夢は地元では叶えられない。確かな保障はないけど、都会へ旅立たなければならない。彼女を残して・・・。

思い出だけをそっと着替えて 貴方の夢を探して
思い出だけをそっと着替えて 愛はそのまま

引用元

 彼女はそんな彼氏を少しうらやましく感じながら、夢の為に二人の思い出は、そっと着替えて旅立ってほしいと願います。でも、自分に対する愛は忘れずに持って行ってもらいたいのです。

流れる雲 あなたの後を ずっとついて行きたかった

抱きしめてくれたけど 私はふいに その腕から逃げた

引用元

 本音は空を流れる雲のようについて行きたい。でもここでワガママを言ってしまうと、彼の決心を鈍らせる事になりかねない。揺れ動く心を抑えるように彼女は彼の腕から離れるのです。

 「彼の夢のため」と言いきかせながら必死に辛さを堪える彼女。でも列車の発車ベルが鳴った瞬間、その強がりが涙となって彼女の瞳からこぼれてきました。

微笑みながら そっと隠した 涙ひとつぶ

引用元

 果たして、彼女の涙に彼は気づいたでしょうか? 

 河合その子は学校卒業後に地元で就職が内定してましたが、おニャン子クラブのオーディションに合格し上京しています。夢を叶える為に、決まっていた進路を変更して都会へ来ています。

 そんな彼女の経歴を踏まえて、秋元康が描いた旅立ちの歌であるというのは考え過ぎでしょうか。

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