悲しい色やね

 悲しい色やね ~Osaka-Bay Blues~ 歌手:上田正樹 作詞:康珍化

 上田正樹が1982年にリリース。有線放送から火がつき、翌1983年にかけて自身最高のヒット曲となりました。

 歌詞はこちらで。

 夜の港の桟橋で、車にもたれながら別れ話をする(恐らく話を切り出してきたのは男)女の悲しい胸の内を綴った歌です。

 女にとって男の存在は、歌詞のラストの部分

あんたあたしの たったひとつの青春やった

引用元

 とあるように、かけがえの無いの存在だったのです。

 そんな大切な男との別れ。普通なら絶望感・悲壮感が漂ってきそうですが、この曲からはそれがあまり感じられません。それは舞台が大阪、言語が関西弁だという事もある気がするのです。

泣いたらあかん 泣いたら せつなくなるだけ

逃げたらあかん 逃げたら くちびるかんだけど

引用元

 1コーラス、2コーラス共にBメロの部分の歌詞です。

 一見、「浪花女の根性見せたる!」の感じですが、そんな強がり的なものではなく、もっと力強い何かが感じられます。

 それを紐解くカギはタイトルの「悲しい色やね」に。何故、大阪の海は悲しい色なのか?

さよならをみんな ここに捨てに来るから

恋や夢のかけら みんな海に流してく

引用元

 からなのです。

 辛く、悲しい事があっても海に流して、スッパリと忘れてしまおう。そして明日から新しく歩いて行こう。という前向きさが伝わってきます。

 同じく、大阪を舞台にしたBOROの「大阪で生まれた女」という曲の中に

大阪で生まれた女が大阪を後にするけど
大阪は今日も活気に溢れ またどこからか人が来る

引用元

 という一説があります。

 関西という地域は、どんな困難に見舞われても、悲しみを引きずらず明日を迎えようという明るさ・逞しさが土壌にあるのではないでしょうか。

 大げさかもしれませんが、そんな前向きな関西スピリットがあったから阪神大震災という災難からも見事に立ち直れたような気がするのです。

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